短期的には下げ止まっても不思議はないが(10年2月8日付)
下げ達成感は未だに感じない不感症の私だが、突っ込み感は感じてきた。
(もし、反発すれば、遅効性の達成感を感じそうでもある。)
日米共に、短期的には突っ込み感のある下げを演じ
重要と思われる下値の目途に到達したのだ!
ダウ平均は重要と目された10700処をぶち割り、9845レベル到達。
10072: 2009年6月12日8799〜7月10日8146の下げ幅を
今年1月19日10725から同値幅リプレス。
9845: 12月8日10285〜1月19日10725の倍返し。
日経平均は、200日線(9942処)到達。
捻りのない、ツマラナイ見方だが、チャート・テクニカル的には
ダウ平均9845、日経平均9942で、短期的には下げ止まっても不思議はない。
原油先物も70ドル処まで調整し、えぇところまで来たといった感じ。
ただ、下げ止まると決めつけてかかると、どえりゃことになりそうでもある。
下への勢いがついてしまっているのだ。
しかも、東京株式市場には、裁定解消らしき動きも見られる。
目先的には、下げ止まらなくても、下に値幅を出しても不思議はない。
となると、チャートぶち壊れ、オーバーシュートの危険性も...
ダウ平均9243ドル、日経平均9420円処までの余力と覚悟は必要か。
9243: 2008年11月20日7552〜2009年1月2日9034の上げ幅を
2010年1月19日10725から同値幅下へリプレス。
米国では春の納税シーズンを前に、例年1〜2月は
換金売りや利益確定売りが出易いと言われている。
実際、過去11年間のS&P500の月別騰落率も見ても
2月がマイナス2.8%と1番悪い月となっている。
念のための余力と覚悟は持っておきたい。
とはいえ、短期的には下げ止まってもオカシクはないレベルまで下げたんだがなぁ。。。
上海総合・ハンセンから日本株高を考える(2010年1月15日付)
上海総合指数は昨年8月4日の高値3471pを超えられず
戻りも11月23日の3338pまでとなり
その後も12月4日の3317pまでと、上値を切り下げる展開。
年が明けても、1月11日の3306pから反落し、切り下げ継続中。
3306-3317pを上抜けるなら、多少雰囲気は変わりそうだが・・・
12月安値の3040pレベルを割り込むと、短中期で上値・下値切り下げ型に。
10月安値2850pレベルまで下げても、オカシクはない形状になる。
香港ハンセンも11月13日の22943pで頭打ちとなっており
三尊臭漂う、ちょっとイヤーンな雰囲気。
1月高値の22671pを上抜ければ、かなり雰囲気も変わりそうだが
12月21日の20948pを割り込むようなら
20400〜19630pまで下げてもオカシクナイ形状ではある。
景気良好、当局の引き締め懸念でチャート、パフォーマンスが
芳しくない処で、1月12日、中国人民銀は預金準備率を引き上げた。
一方、日本は、世界一火達磨といっていい財政
出口の見えないデフレ、ゼロ金利解除の目途が立たないジャブジャブ
ということもあり、投機筋が中国→日本へシフトしやすい環境でもある。
欧米の機関投資家が年代わりで、アジア株内での
ポートフォリオ・バランスを見直し・修正してきたことが
現在の問答無用の日本株買いに繋がっているのかもしれない。
テクニカルで円を見てみると・・・
昨年11月27日安値1ドル・84.83円は、2009年1月を基点とする
9ヵ月サイクルのドル安・円高だったと見てとれる。
(2005年1月を基点とする5年サイクルのドル安・円高にも当てはまる。)
ということは、11月27日でドル円は底を打ったようにも見える。
その直後の12月1日に、日銀が追加金融緩和に踏み切ったことで底打ちの確度もUP。
08年4月高値1ドル・101.45円を基点とするトライアングルから、ドルは上放れており
今後はトライアングルの始点1ドル・101.45円までドル高・円安が進むようにも見える。
為替次第の日経平均が円安に進みそう
進むかは不明も、無碍な円高にはなりそうもない
であるから買い易い、という一面もあるのかもしれない。
(1ドル・93〜95円レベルは長期移動平均があり、かなり重そうだが...)
日経平均は11月27日に底打ち。そして、本日
08年10月に生じたギャップ(10839-10938)を埋めた。
因みに、このレベルにはN計算値(10948)も。
この上の節目らしい節目はというと・・・
11100円: 2006年6月の14218円→2007年7月の18261円までの上げ幅を
昨年3月安値の7054円から同値幅上げた水準。
11253円: E計算値。
11330円: 2007年2月高値18300円→2009年3月安値7021円の下落幅の38.2%戻し。
11400円: 2002年5月の11979円→2003年4月の7607円までの下げ幅を
昨年3月安値の7054円から逆に同値幅上げた水準。
12660円: 2007年2月高値18300円→2009年3月安値7021円の下落幅の半値戻し。
だが、何度も書いているが、11000-12000のレベルは
リーマンショック後の急落(終値ベース)で僅か9営業日の真空地帯。
節目が節目として機能しない可能性も低くはない(^^ゞ
日経平均の下値目途(09年11月2日付)
ダウの上値余地は、07年10月高値14198〜本年3月安値6469の半値戻し10333ドル
重要な下値は、75日線(9536処)、10月2日の9487ドルで、短期的にはいいとして・・・
問題は日本株だ。
日経平均は底堅さを見せているが・・・
個人投資家があまり話題にしない、機関投資家が注視する
TOPIXは、既に6-7月の調整幅を上回っている。
チャート的には、8月31日のヤッチマッタ足987pで天井打ち濃厚。
日経平均も、8月31日高値10767円が天井となりそうなチャート形状。(参考)
残念ながら、9月24日、10月26日と順調に上値切り下げ中だ。
本日下げ渋ったものの、本日までの下げは
10/6短期底〜10/26目先天井に対する、調整としてはデカ過ぎ。
3/10〜8/31の上昇に対する、調整の可能性も出てきつつある。
3月10日安値7021円・7月13日安値9050円を結ぶ支持線は
9月28日の下落で、既に下方ブレイクしているのだ。
10月6日安値9628円を明確に割り込むなら、チャートは
【8450円処】や【8280円処】まで下げてもオカシクナイ形状となる。
8450円処: 2009年1月7日9239円〜3月10日7054円の
下げ幅2185円を、8月26日10639円から同値幅下げた水準。
8280円処: 2008年10月27日7162円〜11月5日9521円の
上げ幅2359円を、8月26日10639円から同値幅下げた水準。
フィボナッチで見ても、最悪の場合、8450円レベルが算出される。
3月10日安値7021円〜8月31日高値10767円の上昇に対し
38.2% 押し: 9336円
50.00 押し: 8894円
61.8% 押し: 8451円
10月6日安値9628円を明確に割り込むなら、ちょっとヤバイかもしれない。
逆にいえば、10月6日安値9628円で支えられるなら、大丈夫とも言える。
ドル円相場、91円台の意義(09年9月8日付)
昨日の米市場がレーバーデーで休場。上海総合指数は2800レベルで下値固めの様相。
東京市場の商いは盛り上がらず、見所がないので、ドル円相場でも見てみる。
民主党の多くの政策が、円高への連想を生みやすいためか
民主党政権が確定してから、円高気味。
(もちろん民主党だけの所為というわけではないが...)
トレンドラインを見ると、民主党圧勝に終わった選挙結果を受けると同時に
1月22日安値87.12円と7月13日安値91.74円を結んだ下値支持線を割り込んでいる。
(↑ドル円日足: ケンミレチャートより拝借)
テクニカルで見ても、円高気味となるのも已む無しって感じ。
9月3日に91.93円を付け、7月13日安値91.74円を試した。
ドルのサポート水準が集中する91円台で下落に一旦歯止めが掛かり
現在、リバっているが、トレンドラインに上値を抑えられている格好。
もし、このまま上値を抑えられ、この91円レベルを割ると・・・
4月6日高値101.50円→7月13日安値91.74円の下落幅を
8月10日高値97.78円から引いた88.02円。1月22日安値87.12円。
88.02円-87.12円レベルを、試す展開も考えられる。
サイクル(というかアノマリー)で見ても・・・
4月以降、ドルは米雇用統計発表の月初を境に下落。日経平均の足を引っ張ってきた。
真面目にサイクル面で見ても・・・
今年後半は、2005年1月安値101.68円から始まった
5年サイクル・ボトム(円高ピーク)を意識すべき期間に突入する。
サイクル信者には、2007年6月高値124.14円〜2008年3月安値95.78円の下落幅を
2008年8月高値110.67円にリプレスの82.31円など、チャート上の主要節目が集中する
80円〜83円程度までドル安・円高が進行すると見る向きもいる。
怪しい信者の戯言にも聞こえるが、ないとも言い切れないのがサイクル論。
一応念のために、頭の中心には置きたくないが、片隅には置いておきたい見方か。
上海総合指数2800pの意義(09年8月20日付)
上海総合指数は3月以降、ほぼ一本調子に上昇を続け
8月4日の3471pで一旦頭打ちとなり、現在調整中。
(8月19日の2785pまでで約20%の下落。)
未成熟な中国株式市場にチャートが機能するのかは分からんが・・・
注目される上海総合指数の節目は2800p処。
昨日、誤差の範囲、ダマシの可能性はあるが、これを割った。
そして本日、こりゃマズイということか、再度2800pを上回ってきた。
2804p: 2008年4月18日3094p〜2008年5月5日3761pの上げ幅を
今回8月4日高値3471pから、同値幅下げた水準。
この2800pを明確に割ってくるようだと・・・
上海総合指数は、2530p、2260pまで押す可能性がある。
2260p: 2008年7月9日2920p〜2008年11月4日1706pの下げ幅を
今回8月4日高値3471pから、同値幅下落と仮定した水準。
2530p: 注目される節目2800pと、想定下値目処2260pの中間値。
一方、2800p処で下げ止まれば、再度上値を試す可能性も。
その際の上値の目途は3600p処が計算される。
3601p: 2008年1月14日5497p〜2008年11月4日1706pの下げ幅の、半値戻し水準。
中央政府の財政赤字増大懸念や地方政府の資金調達難もあり
第2弾の刺激策が出てくる兆候はないが・・・
中国当局から何らかのアナウンスメントが出れば、急反発する可能性もある。
仮に、何らかのアナウンスメントがあっても、所詮口先だろうが、一応、期待・警戒したい。
因みに、大和総研の上海総合指数テクニカル分析では・・・
1990年以降で、中国株の半年以上続く中長期の上昇場面は、今回を含めて5回。
過去4回の上昇場面では、概ね株価が26週線を下回ることが上昇終了のサインだった。
上海総合指数は、昨日時点の26週線が2691p。(昨日の終値は2785p。)
今後、26週線を下回る場合には、中国株の中期株価調整局面入りも懸念されるとのこと。
そして、未成熟な中国株式市場にファンダメンタルズ
株価材料に正常に反応するのかも分からんが・・・
以下、BNPパリバ証券の分析、指摘。
中国の7月の全国財政支出は、前年比9.3%増に留まり
1-6月平均(前年比26.3%増)から失速。10月の建国60周年を控え
公共事業などを前倒しで執行してきた反動が出始めたと指摘している。
中国工商銀行など大手銀行の収益が、不良債権により圧迫されるとの観測が
銀行株を軟化させ、金融当局が無理に融資拡大を強要してきたツケが回り始めたと。