日経平均の下値目途(09年11月2日付)
ダウの上値余地は、07年10月高値14198〜本年3月安値6469の半値戻し10333ドル
重要な下値は、75日線(9536処)、10月2日の9487ドルで、短期的にはいいとして・・・
問題は日本株だ。
日経平均は底堅さを見せているが・・・
個人投資家があまり話題にしない、機関投資家が注視する
TOPIXは、既に6-7月の調整幅を上回っている。
チャート的には、8月31日のヤッチマッタ足987pで天井打ち濃厚。
日経平均も、8月31日高値10767円が天井となりそうなチャート形状。(参考)
残念ながら、9月24日、10月26日と順調に上値切り下げ中だ。
本日下げ渋ったものの、本日までの下げは
10/6短期底〜10/26目先天井に対する、調整としてはデカ過ぎ。
3/10〜8/31の上昇に対する、調整の可能性も出てきつつある。
3月10日安値7021円・7月13日安値9050円を結ぶ支持線は
9月28日の下落で、既に下方ブレイクしているのだ。
10月6日安値9628円を明確に割り込むなら、チャートは
【8450円処】や【8280円処】まで下げてもオカシクナイ形状となる。
8450円処: 2009年1月7日9239円〜3月10日7054円の
下げ幅2185円を、8月26日10639円から同値幅下げた水準。
8280円処: 2008年10月27日7162円〜11月5日9521円の
上げ幅2359円を、8月26日10639円から同値幅下げた水準。
フィボナッチで見ても、最悪の場合、8450円レベルが算出される。
3月10日安値7021円〜8月31日高値10767円の上昇に対し
38.2% 押し: 9336円
50.00 押し: 8894円
61.8% 押し: 8451円
10月6日安値9628円を明確に割り込むなら、ちょっとヤバイかもしれない。
逆にいえば、10月6日安値9628円で支えられるなら、大丈夫とも言える。
ドル円相場、91円台の意義(09年9月8日付)
昨日の米市場がレーバーデーで休場。上海総合指数は2800レベルで下値固めの様相。
東京市場の商いは盛り上がらず、見所がないので、ドル円相場でも見てみる。
民主党の多くの政策が、円高への連想を生みやすいためか
民主党政権が確定してから、円高気味。
(もちろん民主党だけの所為というわけではないが...)
トレンドラインを見ると、民主党圧勝に終わった選挙結果を受けると同時に
1月22日安値87.12円と7月13日安値91.74円を結んだ下値支持線を割り込んでいる。
(↑ドル円日足: ケンミレチャートより拝借)
テクニカルで見ても、円高気味となるのも已む無しって感じ。
9月3日に91.93円を付け、7月13日安値91.74円を試した。
ドルのサポート水準が集中する91円台で下落に一旦歯止めが掛かり
現在、リバっているが、トレンドラインに上値を抑えられている格好。
もし、このまま上値を抑えられ、この91円レベルを割ると・・・
4月6日高値101.50円→7月13日安値91.74円の下落幅を
8月10日高値97.78円から引いた88.02円。1月22日安値87.12円。
88.02円-87.12円レベルを、試す展開も考えられる。
サイクル(というかアノマリー)で見ても・・・
4月以降、ドルは米雇用統計発表の月初を境に下落。日経平均の足を引っ張ってきた。
真面目にサイクル面で見ても・・・
今年後半は、2005年1月安値101.68円から始まった
5年サイクル・ボトム(円高ピーク)を意識すべき期間に突入する。
サイクル信者には、2007年6月高値124.14円〜2008年3月安値95.78円の下落幅を
2008年8月高値110.67円にリプレスの82.31円など、チャート上の主要節目が集中する
80円〜83円程度までドル安・円高が進行すると見る向きもいる。
怪しい信者の戯言にも聞こえるが、ないとも言い切れないのがサイクル論。
一応念のために、頭の中心には置きたくないが、片隅には置いておきたい見方か。
上海総合指数2800pの意義(09年8月20日付)
上海総合指数は3月以降、ほぼ一本調子に上昇を続け
8月4日の3471pで一旦頭打ちとなり、現在調整中。
(8月19日の2785pまでで約20%の下落。)
未成熟な中国株式市場にチャートが機能するのかは分からんが・・・
注目される上海総合指数の節目は2800p処。
昨日、誤差の範囲、ダマシの可能性はあるが、これを割った。
そして本日、こりゃマズイということか、再度2800pを上回ってきた。
2804p: 2008年4月18日3094p〜2008年5月5日3761pの上げ幅を
今回8月4日高値3471pから、同値幅下げた水準。
この2800pを明確に割ってくるようだと・・・
上海総合指数は、2530p、2260pまで押す可能性がある。
2260p: 2008年7月9日2920p〜2008年11月4日1706pの下げ幅を
今回8月4日高値3471pから、同値幅下落と仮定した水準。
2530p: 注目される節目2800pと、想定下値目処2260pの中間値。
一方、2800p処で下げ止まれば、再度上値を試す可能性も。
その際の上値の目途は3600p処が計算される。
3601p: 2008年1月14日5497p〜2008年11月4日1706pの下げ幅の、半値戻し水準。
中央政府の財政赤字増大懸念や地方政府の資金調達難もあり
第2弾の刺激策が出てくる兆候はないが・・・
中国当局から何らかのアナウンスメントが出れば、急反発する可能性もある。
仮に、何らかのアナウンスメントがあっても、所詮口先だろうが、一応、期待・警戒したい。
因みに、大和総研の上海総合指数テクニカル分析では・・・
1990年以降で、中国株の半年以上続く中長期の上昇場面は、今回を含めて5回。
過去4回の上昇場面では、概ね株価が26週線を下回ることが上昇終了のサインだった。
上海総合指数は、昨日時点の26週線が2691p。(昨日の終値は2785p。)
今後、26週線を下回る場合には、中国株の中期株価調整局面入りも懸念されるとのこと。
そして、未成熟な中国株式市場にファンダメンタルズ
株価材料に正常に反応するのかも分からんが・・・
以下、BNPパリバ証券の分析、指摘。
中国の7月の全国財政支出は、前年比9.3%増に留まり
1-6月平均(前年比26.3%増)から失速。10月の建国60周年を控え
公共事業などを前倒しで執行してきた反動が出始めたと指摘している。
中国工商銀行など大手銀行の収益が、不良債権により圧迫されるとの観測が
銀行株を軟化させ、金融当局が無理に融資拡大を強要してきたツケが回り始めたと。
奇を衒わない日経平均の上値目途・下値目途(09年6月30日付)
愚直に奇を衒わず日経平均をチャートから見てみると・・・
日足・基準線は上昇基調。週足・転換線が今週は9590円まで上昇。
本年3月を底として、どこをどう見ても、上昇トレンドは継続中。
中長期的上値目途としては、08年3月の水準でもあり
リーマンショック以前の水準としても意識される11700-12000円。
しかし、6月16日に形成した窓(上限10030)を埋められなければ
現在、下向きの200日線との乖離が10.8%まで拡大してきており
上値を抑えられる、ヘタすりゃ下に引っ張られることもあり得る。
月足では、7月は転換線がさらに下落し8600円処となり、秋までその水準は続く。
これは週足・基準線の水準8600円処とも一致する。
しかも、6月12日を高値と仮定した場合、3月安値〜6月12日の半値押しも8600円処。
短中長期、全てにおいて8600円処は重要な下値メドかもしれない。
そこまで下げると言っているわけではない。
それを割らなければ、チャート上問題は少ないということで○| ̄|_
NYダウ、日経平均、ドル円共に中期転換を計る場面(09年4月10日付)
爆上げしているように見えてならないが、3月27日高値と現在価格を比較してみると
先月末から現在まで、株価指数・主要指数はさほど上がっていないという事実も。
3月31日にも書いたが、NYダウ、日経平均、ドル円相場と順にもう一度見ていく。
NYダウをテクニカルで分析すると、8087ドルまでの上昇余地。
(8087ドル: 1月高値からの下落に対する61.8%戻り。)
昨日のNYダウは、ほぼピンポイントでこれに到達。
この8087ドルを上抜ければ、次は8381ドルがターゲット。
(昨年10月10日安値7882〜10月14日高値9794の
上昇幅1912を、3月6日安値6469ドルにリプレス。)
日経平均は、テクニカル分析での上値目処8445、8590を次々に上抜け
昨日遂に、8870円を明確に上抜け、本日トドメのギャップアップ♪
(8870: 3月27日高値処と、昨年11月5日9521→11月20日7703の
下げ幅1818を、3月10日7054から同値幅分だけ上昇させた水準。)
日経平均PBR1倍の水準が8989円であることや
昨年10月安値後に9000円を超えたのが7日のみということもあり
日経平均9000円レベルは、戻り売りや利食い売りも出易いとは思うが・・・
最大のターゲット9300-9400円が視野に入ったとみてよさそう。
(9300:1月7日高値水準、9400:昨年10月27日7162→11月5日9521の
上げ幅2359を、3月10日7054から同値幅上昇させた水準。)
ドル円相場は、101.25円(1999年秋〜2008年春の支持帯)を上抜け
4月6日に101.45円まで上昇。これを達成感とし
円売りポジションの手仕舞い、円の買い戻しが優勢に。
昨日、99.35円まで押す場面が見られたが、1年移動平均線の100.55円処まで戻した。
毎日強い動きを見せつけられ、なんじゃこりゃ爆上げの印象が強いが
こうしてみると、比較的足並み揃えて、綺麗に上げているとも見られる。
そして、時を同じくして、各市場の主要指数が上値目途到達。
中期転換を試す大切なところにきている気がする。
転換・上げ加速のシナリオ、反落・調整入りのシナリオ共に持ちたいところだろう。
底割れと仮定し、NYダウをテクニカルで見てみると(09年2月23日付)
シティグループ、バンカメ等の国有化観測で
先週末のNYダウは100ドル安の7365ドル。
国有化された場合、既存株主の株価価値はゼロとなるため売りが殺到するのも
已む無しではある。(シティの債券はすでに破綻証券扱いになっているそうだ。)
そんなこんなでNYダウは、昨年秋の金融危機時の最安値(11月20日7552)を
明確に割り込み、2002年10月以来、約6年4ヵ月ぶりの安値を付けた。
ダマシの可能性はあれど、素直に見れば底割れだ(゜o゜)
では、最悪のケースで、どのあたりまで下げる「可能性」があるかと考えれば・・・
底割れと仮定し、NYダウをテクニカルで見てみると・・・
NYダウの下値メドの一つは、6260-6110ドルあたりか。
その他、意識される価格としては、6890ドルや5860ドルも考えられる。
6260: 10215ドル(2005年10月)→14164ドル(2007年10月)の上げ幅の倍返し。
6110: 3674ドル(1994年11月)→11722ドル(2000年1月)の
上げ幅を、14164ドル(07年10月)から下げた水準。
6890: 14164ドル(07年10月)→11740ドル(08年3月)の
下げ幅の2倍値を、11740ドルから下げた水準。
5860: 10012ドル(05年4月)→14164ドル(07年10月)の上げ幅の倍返し。
短期的にそこまで下げるというわけではないが・・・
余力確保のためにも、想定の一つとして持っておきたい数字のような気はする。
上海総合指数テクニカル分析(09年2月13日付)
上海総合指数をテクニカル分析で見てみると
2190pを上抜いたことで、2370pか2450pまで
切り返しが拡大する可能性があると見ることも出来る。
2190: 昨年11月4日安値1706〜最初の高値頭打ち昨年12月10日2079の上げ幅を
その後の安値昨年12月31日1820から同値幅上げた水準。
2370: 08年4月の3094〜08年5月の3761の上げ幅を、昨年11月1706から同値上げ。
2450: 昨年11月の1706〜12月の2079の上げ幅を、もう1回転、上に持ち上げ。
これまでの上海総合指数の流れを振り返ると・・・
2005年7月の1011pから2007年10月の6092pまで2年強で6倍に急騰。
その後1年強で7割以上下落。
昨年11月4日1706pを安値にミニ逆三尊の底入れを形成し
短期波動が右肩上がりに転換したと見れないでもない。
中国一国で米国の代用となり、世界経済を支えることは不可能だが・・・
すぐにどうこうという話でもないが・・・
これは、多少の希望程度に解釈してもいいような気はする。
人としてどうかと思うが、下げを望むようなテクニカル分析(09年2月2日付)
赤字転落、減配・無配という危篤状態の病人のような日本企業が多い中
株価下落(≒景気後退)を望むようなマネは好きではないのだが・・・・
テクニカルで見てみたら、以下、株価下落を望むような内容になってしまった○| ̄|_
単なるチャート・テクニカル分析なので、ご勘弁いただきたい。
これまで買い方(私)の心の拠り所としては
「決算発表→アク抜け上げ」だったが・・・
この惨憺たる赤転・減配・無配連発では
それを望むのはかなり厳しくなった気がする。
この状況から下げを望むのは、人としてどうかという気もするが・・・
私的には、下げを望むのは非常は不本意なのだが・・・
ここは一発ダメ押しの下げがあった方が、買い易い様な気が○| ̄|_
本日、日経平均は辛うじて27日安値(7782)手前で踏みとどまったが
仮に、1月26日安値7682円を割り込むと、絵面からして・・・
昨年10月27日に記録した安値の7162円を下回り
6300〜6200円処への駄目押しが生じる可能性も。
6300: 1995年7月の14,485円→1996年6月の22,666円までの上げ幅の倍返し。
6200: 最高値1989年12月の38915円→1990年4月の28002円への
下げ幅の2倍値を、1990年4月の28002円からリプレス。
そこまで下げれば(下げては欲しくないが)、底打ち後は
1-2ヶ月で2360〜2700円の急反発が生じる可能性が!
2360円幅: 2008年10月の7,162円→11月の9,521円までの上げ幅相当。
2700円幅: 2008年3月の11,787円→6月の14,489円までの上げ幅相当。
中途半端に下げ渋り、真綿で首を絞めるような下落を見せられ
まともなリバウンドもないのなら・・・
2月中に大底を打つべく、ガツンと下げて
大きく戻してもらった方がいいような気も○| ̄|_
因みに、NYダウで意識してみたいのは・・・
2008年3月11740〜2008年5月13058ドルの1318ドルの上昇幅。
これを、直近の戻り高値の本年1月2日に付けた9034ドルから
1318ドル下げた水準に当る「7716ドルが維持できるか」を気にしてみたい。
これを割るなら、東京市場でも売りが加速しそう。
正念場でのテクニカル分析(09年1月20日付)
本日、日経平均の安値は前場につけた7962円。
昨年10月安値〜11月高値の上げ幅の61.8%押しは7959円。
3円の誤差はあれど、ピンポイントで到達したといってよさそうな動き。
本日が、買い方にとっても、売り方にとっても正念場だったのかもしれない。
明日、仮に反発ならば、短中期的な調整終了との見方から急反発する可能性はある。
逆に、明日以降、この水準を終値で割りこめば、底抜けの可能性も高まりそう。
このフィボ値7959を意識して、今後の値動きを妄想してみると・・・
明日、仮に反発ならば、絵面的には1月8日からのスピード調整の逆バージョン想定。
ただ、8200-8600レベルに、しこたま抵抗線が並んでいることもあり重さもありそう。
一方、明日以降、7960処を終値で割るようなら、短中期で壊れた印象は強くなる。
場中も書いたが、1月7日からここまでは、急落といっていいスピードと値幅。
仮にここから更に7500レベルまで下げれば、短期で20%の下げとなり「暴落」の状況。
現在、やや売り過熱感もあり、一気に到達するかは疑問だが・・・
7959割れなら中長期的には、以下の長期の節目
【2月頃の日経平均6838円】という数字が意識されそう。
↑は、1989年12月高値38915〜1998年10月安値12787の106ヶ月間・67.17%の下落率
この日柄と下げ率を、2000年4月高値20833円にリプレスしたもの。
この6800円台というのは三段下げの計算値ともほぼ一致する。
一段下げ: 1989年12月高値〜1992年8月安値
二段下げ: 2000年4月高値〜2003年4月安値
三段下げ: 2007年2月高値18300円から同率下げ
(↑詳細は、こちらの上から三つ目の記事。)
本日正念場に到達したことで、テクニカル計算値をもう一度洗い直そうと思ったが・・・
良く考えれば(よく考えなくても)、昨年10月安値と11月高値が効いている状況であり
長期的な節目も当然ながら変わっておらず、洗い直す必要ありませんでしたな(^^ゞ